スタックのオンチップメモリへの割り当てによるキャッシュ消費電力の 削減 森若和雄 ※1 , 中西恒夫 ※2 , 福田晃 ※2 ※1 九州大学 システム情報科学府 ※2 九州大学 システム情報科学研究院 スクラッチパッドは、主記憶と同一のアドレス空間の一部を占める、 プロセッサ上のオンチップメモリである。記憶階層上はキャッシュと 同一レベルにあり、その消費電力は小容量ではキャッシュより小さい。 本論文では、1ページあたりのアクセス頻度の高いスタック領域を、 OSのページ割り当て機構においてスクラッチパッドに配すことにより、 消費電力の削減を図る。定期的に各プロセスのディスパッチ回数を参照し、 ページを移動することで複数プロセス間でのスクラッチパッドの有効利用をはかる。 シミュレーションによって、データキャッシュへのアクセスの約42%を スクラッチパッドへのアクセスに置き替え、データキャッシュの 消費電力のうち約23.4%を削減しうることを確認した。
